開封後の劣化を防ぐ!ドライフードの保管法
ドライフードは消費期限が長いから安心と思っていませんか?一般的なドライフードの消費期限は1年~1年半が目安です。でもこの期限はあくまでも未開封の状態を意味しています。ドライフードは特殊な製法で作られているからこそ、開封後の保存方法も注意が必要です。今回は意外に間違いの多いドライフードの保存方法に注目してみましょう。
ドライフードは開封後一か月以内の完食が目安
ドライフードは開封後一か月以内の完食が好ましいとされています。その理由は開封することで空気中の水分を吸収してしまい、次第に酸化が進みカビや虫の発生につながる場合があるからです。
特に日本のように高温多湿な気候では、開封後の劣化が早く気がつかない間に劣化した食事を愛犬に与えることになりかねません。
ドライフードのパッケージを開けた後、軽く開封口を折り曲げているだけ、簡単にクリップで止めるだけでは品質の劣化を止めることはできません。ドライフードにはドライフードだからこその正しい保存方法は絶対条件です。
ドライフードの正しい保存方法は密閉
ドライフードを開封したあとは、密閉できるように移し替え保存をしましょう。容器の開閉は最低限に抑え、出来る限りドッグフードが空気に触れることを回避してください。
また湿気の多い季節や室内がエアコンで高温になる場合は、冷暗所へ移動し保管をしてください。
ドライフードは乾燥状態になるので目視や手触りだけでは劣化を実感できません。愛犬が気にせず食べてくれるので劣化を感じることもないでしょう。でも酸化が進み、水分を吸収してしまったドライフードは決して美味しいものではありません。簡単な方法で劣化を防ぐことができるのでぜひこれからは保存方法を見直してみてください。
ドライフードは極度の乾燥状態
ドライフードは長期保存や粒形状の維持のために、製造過程で含有水分量が10%未満になるよう工夫されています。肉や野菜が本来の状態にあるときの含有水分量は60~70%ですから、いかにカラカラな乾燥状態にあるかがわかります。極度に水分を減らし乾燥状態にある物体に、水分を近づければ当然吸収が進みます。ドッグフードを開封後そのまま日数が経過すれば、日々空気中の水分を吸収してしまうのは仕方がないことだとわかります。
ただ含有水分量が10%を超えると、自然界ではカビや虫の発生リスクが高まります。ドッグフードは未開封の状態であれば、1年といわずそれ以上何年先までも保存ができます。それは水分量が極度に少ないのでカビや虫すらも棲息できないからです。ドッグフードのカビはとても細かく、一見では気がつかないこともあります。でも開封後はこのような変化が日々続いていることをぜひ知っておいてください。
理想的な保存方法は密閉小分けで低温保存
どんなに高品質で高額なドッグフードであっても保存方法を間違えてしまうと、途端に本来の品質は損なわれてしまいます。
愛犬のために選んだ高品質なドッグフードだからこそ、出来る限り良質な状態で食べてもらうためにドッグフードの保管は下記の方法をオススメします。
1.数日、一週間分程度に小分けにする
2.小分けごとに密閉容器に移し替え、開封回数を最低限に抑える
3.一か月程度で完食できない場合は冷蔵庫で保管する
密閉容器に移し替えれば、冷蔵庫内での他食品への臭い移りの心配もありません。愛犬にとっても密閉保存であれば風味が消滅しないので、いつまでも美味しいままでドッグフードを食べることができます。
少食や偏食で同じフードを毎日与えることができない場合やドッグフードをローテーションで与える場合などはぜひこの方法で開封後の品質保持を心掛けてゆきましょう。