ドライ派？ウエット派？ドッグフードの選び方

ドッグフードを選ぶときまずはドライかウエットか？で迷いますね。以前はドライは無添加で高品質、ウエットは添加物が多く肥満や歯垢歯石付着のトラブルにつながるといわれていたこともありました。でもドッグフードは日々改良が進み、必ずしも以前の常識の通りではありません。今回は愛犬にあっているかどうかを基準にドッグフードを選ぶ方法について詳しくご説明させていただきます。

ドライとウエットの大きな違いは含有水分量

ドッグフードのパッケージには必ず成分表示が記載されているスペースがあります。このスペースには含有栄養量や水分量がパーセンテージで書かれています。今回このスペースで注目して欲しいのは水分量です。
一般的なドライフードは水分量が10％未満です。これはこの比率を超える水分を含むと、カビや虫の発生が起こり長期保存ができないためです。その上粒の形状も崩れやすくなり、袋の中で粉末状になってしまうこともあるほどです。
市販のドッグフードをドライフードという分類で販売するためには、含有水分量を限界まで下げる必要があるのはこのためです。
一方のウエットフードの含有水分量は60～70％が一般的です。この数値は私達が日ごろ口にする料理や食材とほぼ同じです。そのためウエットフードは食べやすい食感やおいしそうな風味が維持され、愛犬も好んで食べてくれます。

愛犬の食事を選ぶとき、この含有水分量の違いが重要視される理由？

私達の食事からもわかるように健康を維持するためには、日々の食事や飲水から一定量の水分を摂取し続けなればなりません。私達もたとえ栄養バランスが整っているとは言われても毎日フリーズドライ食やサプリメントのみの食生活では健康の維持できませんから愛犬達も同じことです。
毎日の摂取水分量が不足すると
・新陳代謝の低下
・皮膚トラブル
・内臓機能低下
・気力や体力の低下
・慢性的な便秘
などが起こることがあります。

ドライフードの正しい給与法方法を知っていますか？

ドライフードのパッケージをよく読んでみると、給与方法の欄に目安量のドライフードと水を与えるようにと書かれています。この水とは器に汲み置き、愛犬が日中に自由に飲む水ではなく、食事として水を与えてくださいという意味です。つまりドライフードだけでは摂取水分量が大幅に不足してしまうので、毎食時に不足分の水分を補うことが正しい給与方法という意味です。

ドッグフードはドライ？ウエット？どちらがオススメ？

これからドッグフードを選ぶときは、愛犬の体質や体調を最優先に考えてみてください。
例えば
・慢性的な便秘
・加齢
・皮膚の乾燥
・内臓疾患
・持病
などがある場合、手軽に必要な摂取水分を吸収できるウエットフードがオススメです。でもウエットフードはドライフードに比べ高額で、毎日与え続けるのは経済的な負担も大きくなるでしょう。
そのような場合は、ドライフードを水でふやかし与えることで、不足している水分量を補うことができます。
高齢になり固いドライフードを食べることができない愛犬も同様です。ドライフードをふやかし与えることで、手軽に栄養を摂取できるうえに不足しがちな水分の問題も解決できます。

柔らかいフードは歯垢や歯石の原因？ウエットフードへの誤ったイメージ

柔らかいフードを与えていると虫歯になる？顎が弱くなる？これまでにこのような情報を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか？
これは必ずしも正しい情報ではありません。歯垢や歯石といった口内トラブルはウエットフードに含まれる増粘剤（増粘多糖類、でんぷんも同種です）が原因の一つです。この成分はウエットフードに使用される原材料を成型したり、食べやすいようにゼリー状に加工するために用いられます。この成分は非常に粘着性が強く、愛犬の歯の表面に付着し歯垢や歯石の原因になってゆきます。
ただこの数年でウエットフードは高品質化が進み、愛犬の健康維持に好ましくない成分を含まない良質な製品が続々と登場しています。必ずしもすべてのウエットフードに口内トラブルのリスクがあるわけではないので、摂取水分量を手軽に増やす、維持し続ける方法として上手に活用してゆきましょう。

まとめ

ドッグフードを選ぶとき、ドライかウエットかどちらか考える時は、愛犬の体調や体質
年齢などを考え、どちらのフードがお悩み解消につながるかという視点で考えてゆきましょう。