野菜入りドッグフードは健康にいい?
ドッグフードを選ぶとき、野菜入りやビタミン配合という言葉につい目が留まってしまいませんか?犬も人間同様に毎日の食事からビタミンを摂取しなければ健康を維持することができません。
でも新鮮な野菜を使った手作り食は何かと手間暇がかかり毎日続けるのは難しいと思ってしますよね。そんな飼い主の気持ちを理解するように野菜入りのドッグフードがあります。でも野菜入りドッグフードの品質や製法は様々ですから購入前にきちんと見極めが必要です。今回は愛犬に安心して与えることのできる野菜入りドッグフードの選び方に注目してみましょう。
ドライフードは180度以上の高温加熱製法
肉や魚をふんだんに使い、長期保存ができ手軽で安価なドライフードは愛犬との暮らしに欠かせません。これまで特別な迷いもなくドッグフードを購入し続けていたという方も多いでしょう。
愛犬がアレルギーや偏食というお悩みをもっていなければ、疑いや迷いを感じないことも当然です。
でもドライフードは必ずしもすべてが同等の品質で安全性が高いわけではありません。中には明るく印象的なパッケージとその内容とに大きな隔たりがある製品もあります。
ドッグフードの中でもドライフードという分類で販売されている製品は、含有水分量を10%未満になるよう加工されています。この水分量は長期間品質を保持するための絶対条件です。これ以上水分量が増えてしまうと、カビや虫が発生し長期間の保存ができません。
実はこの水分量を実現するためには、製造過程で肉や魚野菜などを180~250度の高温で加熱します。新鮮や肉や魚、野菜であってもこれだけの高温で加熱すると含有水分量はもちろんのこと風味や栄養素も消滅してしまいます。つまり私達が日ごろ口にするようなシャキシャキとした野菜の食感や体調を整えてくれる栄養価はほぼ失われています。もちろん新鮮な野菜だからこその色合いも消えうせ、黒い炭色に変わります。
野菜は野菜の色と形のまま!新鮮な野菜と同じ発色はなぜ?
野菜入りと書かれているドライフードのパッケージには人参やインゲン、ホウレンソウといった新鮮な野菜の色がそのままのドライフードの粒の写真がプリントされています。色とりどりの野菜を目で見て確認できるので、健康に良さそう、おいしそう、栄養満点と感じる方も多いでしょう。
でも実際のドッグフードの製造過程を考えてみると、生野菜そのままの発色が維持されていることは相当に不自然な現象です。もし加熱加工後のドッグフードの粒に野菜そのままの色が残っているとすると、それは人工的に着色料を用いて処理がされたという証です。この着色は決して犬のためではなく、ドッグフードを購入する飼い主に向けた宣伝でしかありません。
愛犬の健康を考え野菜入りのドッグフードを購入していたつもりが、実は愛犬の健康に好ましくない添加物の成分を毎日与えていたにすぎません。愛犬の健康を考える上で、ドッグフードから野菜を摂取させたい時は良質で製造過程まで安心安全なドッグフードを選ぶべきです。
安心安全な野菜入りドッグフードとは?
ドライフードの製造において生の野菜の栄養素をそのまま維持し、愛犬が摂取することは現実的には不可能です。でも低温加工のレトルトやウエットフードならこのお悩みを解決することができます。
ここ数年でウエットフードには、ヒューマングレード(人間が食べることのできるレベルの安全性のある原材料)や手作り、オーガニックといった安全性の高い製品が続々と登場してきています。人間用食品とほぼ変わらない製法や素材ですから添加物も使用されておらず安心して与えることができます。
もちろんドライフードや着色加工された製品に比べ価格は高額に思えますが、愛犬の毎日の食費に換算してみるとその差異はごくわずかです。
市販品を上手に取り入れることで愛犬の不足しがちな栄養を補い、野菜の栄養素で内臓機能を活発化させることができればこれまで以上に健康的な暮らしを送ることができます。
ぜひドッグフードを選ぶときは野菜入りという言葉やカラフルなパッケージの印象に惑わされずに、本当の意味で野菜の栄養を摂取できる製品かどうかを見極めてみてください。